お正月は手塚治虫を読もう!
みなさんこんにちは。
クリスマスも大晦日も関係なく12時に起床したけいです。
前回の記事はなんだったのかという生活リズムですね。
さて今回は僕がリスペクトしてやまない手塚治虫について書かせていただきます。
男子なら小学校の図書館でブラックジャックを読んだことがある人もいるのではないでしょうか?
しかし手塚治虫の作品は年月を経てから読むと、また新たな発見に気づかされます。
さて、漫画の神様とまで言われる手塚治虫の魅力とはいったいなんなのでしょうか。
プロフィール
日本を代表する漫画家の手塚治虫。
まずは彼がどんな人なのかを見ていきましょう。
生い立ち
1982年11月3日に大阪府で生まれ、幼少期から田河水泡の『のらくろ』や横山隆一の『フクちゃん』を模写して遊ぶ。
しかしなによりも手塚に影響を与えたのがディズニーアニメーションで、一時期の手塚の丸っこい画風は「ディズニースタイル」とも呼ばれていた。
手塚が中学生になる頃には日本は戦争真っ只中で、自由に絵を描くこともままなかった。しかし手塚は陰でたくさんの漫画を描いており、そのおかげで希望する高校に入学できなくなった。
そのため、手塚は第2希望の大阪帝国大学医学専門部に進学することになる。(当時は軍医育成のために中卒でも入学できた)
そして在学中に漫画家デビューし、専業漫画家の道を歩む決意をする。(でもちゃっかり医師免許は取得していた)
諦めはしたものの医学の勉強は今後の手塚作品に大きく影響を与えることになる。
その後は漫画家として低迷や復活を繰り返し、 1989年2月9日に胃癌でこの世を去った。
手塚治虫の魅力
こどもから大人まで幅広い世代から人気のある手塚作品の“魅力”とは一体何なのでしょうか。
「漫画の神様」たる所以
手塚治虫は日本の漫画界を覆すような数々の偉業を成し遂げてきました。
①高度な描写スキル
手塚治虫は下書きをしていなかったそうです。
さらに飛行機や電車などの不安定な環境でも正確な線を書けたそうです。
②最高同時掲載9本
手塚治虫は9本の漫画を同時に掲載していた時期がありました。
これは今の漫画家の5倍の仕事量といわれています。
さすが四六時中漫画を描いていた変態といわれるだけのことはあります。
③日本のアニメ文化の先駆け
『鉄腕アトム』が日本のアニメ業界に変化をもたらしたことはみなさんも耳にしたことがあるかと思います。
これのなにがすごかったのかというと、日本で初めて「リミテッド・アニメーション」という手法が使われたことにありました。
これにより当時の一般アニメが1秒間に24枚のセル画(紙芝居の1ページのようなもの)を必要だったのに対して、鉄腕アトムは1秒間に8枚、つまり3分の1の労力にまで落とすことができたのです。
これを機に、日本のアニメ会社は少ない人数で長編アニメを作り出すことが可能になりました。
想像力とその世界観
僕は手塚作品の一番の魅力は、手塚治虫の持つ想像力とそれによって作られる世界観だと思います。
手塚作品には何百年も昔の歴史の物語もあれば、何光年も先のSF作品まであります。
そして、そのすべてが惹き込まれてしまうような独自の世界を作っているのです。
さらに驚かされるのが、手塚治虫の漫画の中には数多くの未来予測があり、すでにその中のいくつかが現代で的中しているということです。
例を挙げると、
・平均年齢が90歳を越え、80歳まで働くようになる。
・介護ロボットが発明され、家庭や職場で活躍する。
・男女均等法が徹底して、女性が社会に多く進出する。
・育児を他人任せにする母親が増え、家庭の在り方が変わってくる。
・企業は規模縮小、雇用関係が厳しく、失業者は最悪20%以上になる。
・韓国や中国など隣国が強力な国際地位を築いて、日本の競争相手になる。
手塚治虫はこれらを何十年も前から予測していたことになります。
ほとんどが偶然のものかもしれません。しかし、これだけのことを考えることのできた手塚治虫の想像力は驚くべきものだと思います。
けい的おすすめ作品
最後に、皆さんにぜひ読んでほしい手塚作品をいくつか紹介します。
火の鳥
『火の鳥』は「生命の本質・人間の業」をテーマに、古代からはるか未来まで、地球や宇宙を舞台に壮大なスケールで描かれる、“手塚治虫のライフワーク”と位置付けられた作品。
「火の鳥の血を飲めば不老不死になれる」という伝説のもと、主人公たちはその火の鳥と関わりながら悩み、苦しみ、闘い、残酷な運命に翻弄され続けます。
ブラック・ジャック
スピンオフ作品『ヤングブラック・ジャック』で最近再び有名になった作品。
ブラックジャックと呼ばれる医師免許を持たない医者が世界中の難病患者を治療していく物語です。
その異様な外見と冷徹な態度とは裏腹に、真の意味で命と向かい合う暖かい心の持ち主で、作中にたくさんの名言を残しています。
どろろ
人気俳優によって実写映画化し一躍有名になった作品。
主人公の百鬼丸が妖怪に奪われてしまった48の体の部位を取り戻すために、ひょんなことからであったどろろと旅をする物語です。
主人公は百鬼丸なのに作品名がなぜ『どろろ』なのか、という話がよく上がりますが今のところ謎のままです。
三つ目がとおる
普段はおとなしくて無邪気な中学生写楽保介。
しかしその正体は高度な超古代文明を繁栄させた「三つ目族」の末裔で、おでこの絆創膏をはがし3つ目になることで天才頭脳と超能力を使うことができます。
その頭脳と超能力を駆使してさまざまなオカルト現象を解決していく伝奇SF漫画です。
まとめ
さて、今回は手塚治虫の魅力について長々と書かせていただきましたが、僕としては伝いたいことの1割程度しか書ききれなかったと思います。
結論、
とりあえず一度手に取って読んでみてほしいです。
こどもから大人、女性から男性まで、だれもが一つは夢中になれる手塚作品に出合えるはずです。
もしも好きな作品に出合えた時は感想なんかいただければうれしいです(^_^)
最後まで見てくださりありがとうございましたm(__)m
どうか良いお年を(*^_^*)